船越町の家
photo © Fujinari Miyazaki
敷地は、「世界で最も美しい湾」の一つである九十九島に面した立地で、その景観を一望できるよう2階リビングにて計画しました。
天井高をあえて低くした1階から階段を上ると、連続して設けた窓から九十九島の眺望が目に飛び込みます。天井材と床材を窓に向けて張る事で視線を外へと導きます。
窓の下端の高さは、景観だけを切り取るために、周辺の建物が視界に入らない高さに設定しました。連窓やコーナー窓は、眺望の妨げとならないよう、細部の納まりにも配慮しました。
天井材にはレッドシダーを採用し、間接照明で照らすことでその素材感をより引き立たせています。また、窓から外部に漏れる間接照明の灯りも印象的です。
時間帯や季節によってさまざまな表情を見せる九十九島。その景観を贅沢に楽しむことのできる住まいとなりました。
建築データ
●建築面積:15.02坪 ●延床面積:29.63坪 ●UA値:0.50W/㎡・K(断熱等級5・HEAT20 G1グレード) ●C値:0.3㎠/㎡